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(通算37回)第15回アゼルバイジャン視力支援ミッション 帰国

2019年05月17日(金曜日)

新千歳空港にて (左より)赤石聖実さん(狸小路本店)、及川美佳副主任(イオン発寒店)、副社長・金井宏将O.D.、会長・金井昭雄O.D.、青木 晃店長(月寒店)、橘井友康店長(イオン苗穂店)

新千歳空港にて (左より)赤石聖実さん(狸小路本店)、及川美佳副主任(イオン発寒店)、副社長・金井宏将O.D.、会長・金井昭雄O.D.、青木 晃店長(月寒店)、橘井友康店長(イオン苗穂店)

 第15回アゼルバイジャン難民・国内避難民視力支援ミッション(5月4日~5月17日迄)を無事終えた、会長・金井昭雄O.D.、副社長・金井宏将O.D.、橘井友康店長(イオン苗穂店)、青木 晃店長(月寒店)、及川美佳副主任(イオン発寒店)、赤石聖実さん(狸小路本店)の6名が本日、13:00に無事新千歳空港に到着致しました。
 皆様の協力の下、今年も無事ミッションが終了致しました。
 ありがとうございます。

(通算37回)第15回アゼルバイジャン視力支援ミッション 最終報

2019年05月15日(水曜日)
報告者:ミッション代表 金井昭雄O.D.

作業終了後、会場となったバクーのUNHCRレセプションセンター前で記念撮影

作業終了後、会場となったバクーのUNHCRレセプションセンター前で記念撮影

 サラーム(こんにちは)!
 第15回アゼルバイジャンミッションはいよいよ終りに近づきました。富士メガネのチームは最後の力を振り絞り、皆元気で活躍しています。
 13日(月)はバクーで主に難民、難民申請者を対象にスクリーニングを行いましたが、バクー周辺に散在している大勢のIDPsや一般生活困窮者の受付も行い、スクリーニング会場となったUNHCRレセプションセンターは大混乱となりました。現在アゼルバイジャンで保護されている難民は、申請者を入れるとおよそ2,000人程度とのことです。主にチェチェンとアフガニスタンからの難民ですが、更にイラン、パキスタンからの難民も駆けつけ、3人の警察官が懸命にガードしてくれました。作業場はロシア語、アフガニスタン語などが飛び交い、それぞれの通訳が入って一挙に騒々しくなりました。午前中、日本大使館から香取大使が視察に来られた他、経済班の三野さん(アタッシェ)と「草の根プロジェクト」担当の大畑さんも姿を見せ、様々な国籍の人達で賑わっているスクリーニング会場の熱気に目を瞠っていました。スクリーニング数は443人と予定の人数をかなりオーバーしました。難しい事例が頻発し、ミッション終了後に札幌から送る特別製作眼鏡の数は46組と、これまでの最高を記録しました。
 5月14日(火)の今日は、午前中UNHCRアゼルバイジャン事務所でミッションの報告会を行った後、日本のメーカーから寄贈された眼内レンズ(40組)、補聴器をNGOへ手渡す寄贈式を行いました。
 今回のスクリーニング数は2,625人、眼鏡寄贈総数は2,195組でした。内2,008組は直接手渡し、帰国後に札幌から送る特別製作眼鏡数は187組に上りました。
 富士メガネの視力支援ミッションは、沢山の人達の力添えをいただき、所定の作業を無事終了することが出来ました。関係の皆様に心から感謝申し上げます。 サオール(ありがとう)!

(通算37回)第15回アゼルバイジャン視力支援ミッション 第6報

2019年05月13日(月曜日)
報告者:月寒店店長 青木晃

国内避難民の子供たち

国内避難民の子供たち

メガネを寄贈した国内避難民と記念撮影

メガネを寄贈した国内避難民と記念撮影

ギョランボイでの作業を終えて記念撮影

ギョランボイでの作業を終えて記念撮影

 皆様、こんにちは!! 第6報は月寒店店長の青木が担当させて頂きます。
 本日5月11日(土)はギョランボイのIDPs居住区での作業最終日でした。宿泊先のミンゲチェビルのホテルを出発した時には肌寒く、アゼルバイジャンでは珍しく雨が降っており、その中を傘もささずに多くのIDPsの皆さんが会場に訪れました。
 札幌を出発してから8日目となり少々疲れを感じつつも、充実した毎日を過ごしています。私は今回が初めてのミッション参加で、序盤は勝手が分からず思うように作業がはかどりませんでしたが、ようやく作業にも慣れ、沢山の方から「ヤクシー!(良く見える)」の言葉をいただく度に喜びを感じております。
 本日まで5日間スクリーニングした内訳としては正視と遠視系が圧倒的に多いですが、中にはメガネを掛けた事がなく、視力のチェックをした結果-10.00Dの強度近視の70代の方がおり、トライアルした途端に「ヤクシー(良く見える!)チョーサオール(どうもありがとう!)」と抱きしめられたケースもありました。また本日の副社長・金井宏将O.D.のスクリーニングでは乱視が-11.00Dという強度乱視でありながらメガネを掛けるのが初めてという方など、驚くような事例が毎日あり、我々が日々実践しているビジョンケアの知識と技術によりこのミッションで多くの人たちに見る喜びを伝える事が出来ていると実感し、このミッションに参加させていただけた事を心より感謝しております。
 本日のスクリーニング数478件、寄贈眼鏡数348組、後日札幌から発送する特別製作眼鏡数は31組、5日間の累計ではスクリーニング数2,182件、寄贈眼鏡数1,690組、特別製作眼鏡数141組となりました。
 明日は休息日で、その後約230kmをかけて移動し、翌日のバクーでの最終ミッションに備えます。気が付けば、あっという間の8日間でした。残りの日程も無事に終える事が出来るようにチームワーク良く、全力で臨みます!!

(通算37回)第15回アゼルバイジャン視力支援ミッション 第5報

2019年05月11日(土曜日)
報告者:狸小路本店 赤石 聖実

トライアルレンズを掛ける国内避難民の少女

トライアルレンズを掛ける国内避難民の少女

少女の家族と記念撮影

少女の家族と記念撮影

 皆様、こんにちは!! 第5報は狸小路本店・赤石が担当させていただきます。私は4年前にこの活動に初めて参加させていただき、今回で2回目になります。
 昨日に引き続きギョランボイのIDPs居住区に向け朝8時にホテルを出発、9時に到着しましたが、会場にはもう人が集まっていました。遠視傾向の人が多く、近方視の補正を必要とする人が沢山いました。また、強度乱視、強度近視・遠視の子供も多かったです。特に印象深かったのは左右の目の度数が大きく違う「不同視」の10歳の少女でした。3歳下の妹も同じような強度乱視で、後日札幌から特別製作眼鏡を発送することになりました。トライアルレンズを掛けると、「ヤクシー(見える)」と大変喜んでくれました。弱度の方でも遠くや新聞を見せて「ヤクシー」という言葉を聞くと私もホッとし、この活動に参加出来ることを心から喜べる瞬間を迎えます。
 ランチを済ませて作業場に戻ると、たくさんの国内避難民の方々が押し寄せていました。中には視力に問題のない方もおりましたが、目の疲れや、子供の目が見えているかと不安になっている親御さんからの相談も多く、説明をすると満足して帰られます。私たちが日頃学び、実践しているビジョンケアの知識や技術が、こういったところで生かされることを何よりも嬉しく感じました。
 本日のスクリーニング数は450件、寄贈眼鏡数331組、後日札幌から発送する特別製作眼鏡は35組でした。明日でギョランボイの作業が終わります。残りの作業日数はバクーでの活動を入れてあと2日となりますが、一人でも多くの方々に「サオール(ありがとう)」を言ってもらえるよう、全力を尽くします!!!
 この活動を支えて下さっている皆様に心より感謝申し上げます。

(通算37回)第15回アゼルバイジャン視力支援ミッション 第4報

2019年05月10日(金曜日)
報告者:イオン発寒店副主任 及川美佳

現地テレビ局の取材を受ける金井昭雄O.D.

現地テレビ局の取材を受ける金井昭雄O.D.

視力チェック後に仮枠でトライアルする遠視性乱視の男の子

視力チェック後に仮枠でトライアルする遠視性乱視の男の子

お母さんから喜びのキスを受ける及川副主任

お母さんから喜びのキスを受ける及川副主任

 皆様こんにちは。第4報は及川が担当致します。
 私たちは本日より、ギョランボイのIDPs(国内避難民)居住区で作業3日目を迎えました。拠点としているミンゲチェビルからは車で30分程と聞いていましたが、実際には道も悪く50分程かかる距離にありました。この居住区には約2,200名のIDPsの方々が生活をされているそうです(ギョランボイ地区のIDPsの人口は約12,000名にのぼるそうです)。
 朝8時にホテルを出発し、現地に到着した頃には既にたくさんの方が集まっていました。今回の作業場は日本でいう公民館のようなところで、広く綺麗な施設です。会場設営も2回目の為、通訳さん方の助けも借りてスムーズに進める事ができました。イェブラフ同様、こちらでも整理券を配布しているため、大きな混乱もなく作業を進めることができております。  
 本日も予定通り、在アゼルバイジャン日本国大使館より薄井一等書記官が現地にお越しになり、私たちの作業を視察されておりました。また、昼食後にはアゼルバイジャンのテレビ取材が2局入り、そのうちの1つは国営放送で、この地区を統括している責任者の方が、直接会長・金井昭雄O.D.を取材されました。このミッションに対する期待値、重要度を深く感じました。
 本日の作業で特に印象に残ったのは、脳に障害がある10歳の男の子に遠視性乱視のメガネを寄贈したケースです。非常に落ち着きがなく、視線も定まらない様子でしたが、トライアルを掛けるとしっかり私の顔を見てくれました。男の子には特別製作眼鏡を日本から送る事にし、ご両親にはそれぞれ眼鏡を寄贈致しました。お母さんが本当に嬉しそうに「感謝します」と抱きつき、通訳さんに聞いて「ありがとう」と日本語で感謝を伝えてくれました。改めてこの活動の意義を実感しました。
 ミッション作業は3日目となりましたが、初めての経験で、まだまだ作業も遅く、毎日助けていただいております。貴重な体験をさせていただいていることに感謝し、作業に励みたいと思います。
 本日のスクリーニング数412件、寄贈眼鏡数372組、後日札幌から発送する特別製作眼鏡数32組となりました。明日からまた気を引き締めて作業してまいります。

(通算37回)第15回アゼルバイジャン視力支援ミッション 第3報

2019年05月10日(金曜日)
報告者:副社長・金井宏将O.D.

国内避難民の少年の視力チェックをする金井宏将O.D.

国内避難民の少年の視力チェックをする金井宏将O.D.

国内避難民の少女と記念撮影する赤石さん

国内避難民の少女と記念撮影する赤石さん

イェブラフでの作業を終えて記念撮影

イェブラフでの作業を終えて記念撮影

皆様、サラーム(こんにちは)!第3報は金井宏将が担当致します。
 今回で13回目のアゼルバイジャン訪問となりました。昨年は猛暑&停電に苦しんだミッションでしたが、今年は5月という事もあり大変快適な環境の中、順調に作業を進めております(本日は31℃まで上がりましたが・・・)。
 本日我々は昨日に引き続きイェブラフでの作業となりました。我々が作業をしている居住区には、約2,500名のIDPsの方々が生活をされているそうです(イェブラフ地区のIDPsの人口は約11,000名にのぼるそうです)。今回のミッションからは、UNHCR事務所が事前に時間を指定した整理券を配布しているため、大きな混乱もなく非常にスムースに作業を進めることができております。本日は在アゼルバイジャン日本国大使館より薄井一等書記官が通訳の方を伴ってお越しになり、熱心に我々の作業を視察されておりました。明日の作業現場にも視察にお越しになる予定となっております。本日はスクリーニング数465件、寄贈眼鏡数417組、札幌から後日発送するの特別製作眼鏡数35組と素晴らしい結果を残すことができました。
 明日からは、ミンゲチェビルから車で約30分の距離にありますギョランボイでの作業となります。さらに多くの方々に見る喜びをご提供できるよう気合を入れてまいります!

(通算37回)第15回アゼルバイジャン視力支援ミッション 第2報

2019年05月08日(水曜日)
報告者:イオン苗穂店店長 橘井友康

感謝の握手を交わす橘井友康店長

感謝の握手を交わす橘井友康店長

作業場に押し寄せる国内避難民

作業場に押し寄せる国内避難民

テレビ取材を受ける会長・金井昭雄O.D.(中央)と通訳のカニムさん(左)

テレビ取材を受ける会長・金井昭雄O.D.(中央)と通訳のカニムさん(左)

 皆様、サラーム(こんにちは)!第2報は橘井友康が担当致します。
 本日私たちは、活動拠点としているミンゲチェビルから車で30分ほどのイェブラフのIDPs(国内避難民)居住区で作業初日を迎えました。
 朝8時にホテルを出発し8時30分頃に現地に到着しましたが、会場には既に多くのIDPsの皆さんが集まっていました。
 通訳の方の力を借りながら手早く設営を完了させると、休む間もなくIDPsの方々が会場内に通されスクリーニングがスタートしました。
 私は初参加でもあり、はじめは皆さんと上手く意思疎通が図れませんでしたが、片言のアゼルバイジャン語と笑顔で作業をしていくと、1人の女性に「ヤクシー(見える)!」と抱きつかれキスをされました。
 その瞬間、ようやくこのミッションに参加できたという実感が沸き、同時にミッションを行う事の意味を強く感じる事ができました。
 午後の作業ではUNHCR職員の皆さんと警察の方々の対応で大きな混乱もなく、たくさんのIDPsの「ヤクシー!」の言葉と笑顔を見ることができ、なんとか初日の作業を無事終えることができました。
 自分自身が日々日本で実践しているビジョンケアの技術で、これ程までに人々を笑顔に出来ることを何より嬉しく感じ、明日からも全力でミッションに臨みます。
 本日のスクリーニング数は377件、寄贈眼鏡数363組、後日札幌から発送する特別製作眼鏡数8組となりました。
 明日は副社長・金井宏将O.D.からの報告になります。皆様お楽しみに。

(通算37回)第15回アゼルバイジャン視力支援ミッション 第1報

2019年05月07日(火曜日)
報告者:ミッション代表 金井昭雄O.D.

式典会場で通訳の方々と共に

式典会場で通訳の方々と共に

 サラーム(こんにちは)!
 今年で 15 回目を迎えたアゼルバイジャン難民・国内避難民視力支援ミッションは、国連難民高等弁務官(UNHCR)アゼルバイジャン事務所の要請を受け、5 月 4 日(土)~17日(金)のスケジュールで実施されています。今回のチームは副社長・金井宏将 O.D.、橘井友康店長(イオン苗穂店)、青木 晃店長(月寒店)、及川美佳副主任(イオン発寒店)、赤石聖実(狸小路本店)のメンバーで編成されました。
 ミッションに先立ち 3 月 22 日(金)、富士メガネ各店で製作された 3,300 組の新しい眼鏡、特別製作用眼鏡フレーム 300 枚、サングラス 50 組及び業界各社から寄贈頂いた眼内レンズ 40 組、補聴器 36 個が日通航空で発送され、4 月 2 日(火)バクー到着後、UNHCR アゼルバイジャン事務所により無税通関され、事務所に保管されました。
 今回の訪問では、アルメニアとの紛争地ナゴルノ・カラバフの軍事境界線に近いイェブラフとギョランボイを巡回し、国内避難民(IDPs)を対象にスクリーニングを行った後、首都バクーに戻り、難民女性・青少年センターで難民、難民申請者、IDPs、生活困窮者を対象にスクリーニングを実施する予定です。イェブラフには 2006 年と 2013 年に、ギョランボイには 2009 年及び 2012 年に訪問したことがあります。
 今年はアゼルバイジャンミッション 15 回目ということで、初日 5 月 6 日(月)にミッション出発前の通常のミーティングに変え UNHCR アゼルバイジャン事務所主催の記念式典というメディアを招いての公式行事がバクーのヒルトンホテルで開催されました。政府、国連関係者、外交官など 100 人余りが出席する大きなイベントとなりました。アゼルバイジャン政府を代表してアリ・ハサノフ副首相、国連からグラム・イサクザイ常駐コーディネーター、日本大使館から香取大使が出席され、それぞれの方から富士メガネの 15 年間に亘るアゼルバイジャン難民、国内避難民への視力改善活動に対する感謝のご挨拶がありました。グイード・アンブロッソ UNHCR アゼルバイジャン事務所代表は、ジュネーブ本部で開催されている会議出席のため不在でした。この式典の様子は、国連アゼルバイジャン事務所からフェイスブック、インスタグラムなどを通じ広報されました。
 ミッションは UNHCR アゼルバイジャン事務所最大の年中行事になっており、日本からのチームが来るのをスタッフ全員が楽しみにしてくれています。毎年のミッションの企画、実施はこれらの人達に支えられています。「民間企業によるこの様な活動の事例は世界的にも類例が無く、本当に素晴らしい活動です」と感謝されています。
 その後、明日からの活動の拠点となるミンゲチェビルへ向け、約 300 キロの道を 4 時間余りかけてマイクロバスで移動しました。長旅でしたが皆元気で、明日からのイェブラフでの作業に備えています。明日は橘井店長のリポートです。楽しみにしていて下さい。

(通算37回)第15回アゼルバイジャン視力支援ミッション出発

2019年05月04日(土曜日)

新千歳空港を出発した会長・金井昭雄O.D.以下メンバー6名

新千歳空港を出発した会長・金井昭雄O.D.以下メンバー6名

 UNHCR(国連難民高等弁務官)アゼルバイジャン事務所の要請を受け、第15回アゼルバイジャン難民・国内避難民視力支援ミッションがいよいよスタートいたしました(5月17日(金)迄の予定)。本日、富士メガネ会長・金井昭雄O.D.、副社長・金井宏将O.D.、橘井友康店長(イオン苗穂店)、青木晃店長(月寒店)、及川美佳副主任(イオン発寒店)、赤石聖実さん(狸小路本店)の6名が、新千歳空港から元気に出発しました。
 本日より、チームの活躍の様子をお知らせして参ります。ミッションの終了まで、メンバーからの現地リポートをお待ちください。
※O.D.(米国オプトメトリストドクター)

※各ページ文章内の肩書きおよび役職名は、記事内容当時のものです。